雲林院の菩提講

 言ったところで仕方のないこと、口に出すには憚られること、単なる思いつき、……。明日になれば忘れて、二度と思い出すこともないような、そんな言葉たちを綴っていきます。

雪と、それから……

 久しぶりの積雪を記録した。真夜中でも窓の外が明るい。
 雪は見慣れた街を劇的に変化させる。そして、普段の喧噪も消える。
 雪国の人間からしたら、珍しいモノでも何でもなく、単に鬱陶しいだけなのかもしれない。それでも、東京の人間にしてみたら、年に一度あるかないかのイベントだ。来る日も来る日も雪、というのじゃ、確かに嫌になるが、ごく稀に積もるだけなら、おもしろみを感じることができる。

 珍しいといえば、とうとう人生初の入院生活を送ることが決定した。たいした手術じゃなくて、大腸のシコリを切除するだけなのだが、いったい幾ら費用がかかるのか、どのくらい痛いのか、どんな準備をすればいいのか、とにかく不安でいっぱいである。
 自転車生活ともしばらくお別れ。入院中はいったい何をしていればいいのか。暇そうだなぁ。それに、個室じゃないだろうから、いろいろと気を遣いそうだし。
 はぁ、憂鬱だな。
 この降り積もった雪で穢れなき白に染まった街のように、私の身体も綺麗になってくれたらいいのだけれど。

PageTop

AVATAR

 3D。最初の低温睡眠?のシーンから度肝を抜かれる。なんだ、この奥行き!
 と同時に、鼻の上の部分に違和感が。私が乱視だからだろうか、開始5分もしないうちに目が疲れてきた。そのせいで、終始気が散っていた。
 それはともかく、この映画、評判がよい。私もそれにつられて映画館に足を運んだ。ナヴィ族の顔を予告編で見た瞬間、これはパスだな、と判断していたのだが。
 映像はとにかく凄い。もはや映画において表現できないものなどないのではないか、と思えてしまうくらい。主人公が追われるパターンが何度かあるのだが、そのスピード感も凄い。地上においても、空においても。
 しかし、ストーリーはというと、とりたてて語るべきモノがないような気がする。でっかい木が出てきて、宮崎アニメかよ、とつっこみそうになったし。物語構成は最後まで破綻はなかったけれど。ストーリー自体は全年齢に向けた、間口の広いモノにしましたって感じなのだろうか。
 娯楽作品ではあるけれど、敢えて地球人の言語を「英語」とし、未開の人々の富を強奪し、殺戮する、という構図などは、深読みすれば植民地時代を彷彿とさせるし、神木などの設定はもちろん、現代文明への批判ともとれる。まあ、しかし、そんなことよりも主人公の台詞にあったように、頭を「空っぽ」にして楽しむのが正しい鑑賞方法なのだろう。映像だけで2000円を払う価値はある。

 10点満点で言うと、7点。目がたいへん疲れたので、それが気になってうまく物語にのめり込めなかった。これは私の身体的問題から生じる不具合かもしれず、正当な評価とは言えないだろうけれども。一見の価値はあるが、どうしても観なければならないというほどのものでもない、と思った。

PageTop

2009年末 帰郷 その前夜

 1年前と同じは厭だった。東京から四国に渡るまでラッシュ状態というのはとても疲れる。それでもカロリーを消費していたりしたら、まあ、運動だから、と諦めることも可能だし、すがすがしさもあるのだが、残念ながらカロリーはほとんど消費しない。何しろ、動かない。座れなかったのはごく一部の区間だけだった。
 今回こそは、「青春18」という名の極貧旅行はすまい、と考えていたのだが、年末にいろいろと出費がかさみ、それしか選択肢が残っていなかった。ただ、1年前と全く同じ行程は辿りたくなかった。東京駅始発の静岡行きから始まる、休憩なしの鈍行乗り継ぎ。
 まず、急ぐことをやめた。急ぐから辛いのだ。本来、各駅停車なんて、ラッシュ時間帯をはずせば、そうそう混雑するものではない。みんなが考えそうなルートを辿るから、辛いことになるのだ。静岡まで乗り換えなしの各駅停車は、今となっては貴重な長距離ランナー。加えて、車両は大垣夜行の合間利用で特急型。大垣夜行は季節列車に格下げになり、合間利用はなくなった。にもかかわらず、以前と同じ車両。東京駅早朝初とはいえ、人気が出ないはずがない。これよりも早い、品川始発に乗ればガラガラだろう、と予想したのだけれども、ネットで検索してみると、年末はその電車も混雑するとのこと。ここですっぱり東海道線を諦めた。中央本線に決めた。
 ここで問題となるのは、どう頑張っても、その日のうちに四国の目的駅までたどり着けない、ということだ。東京駅始発でも一部区間特急でワープしないと、たどり着けないのだ。少しも遠回りする余裕なんてない。京都や大阪といった大都市のカプセルホテルに転がり込むしかない。1区間ワープよりもかなり高価になる。ネットカフェという手もあるが、人生で未だにネットカフェに入ったことがないので、不安が先にたつ。夜行の普通列車は、かつては紀勢本線にあったが、今はもうない。
 他の選択肢はフェリーだ。神戸から高知、和歌山から徳島、大阪から松山、柳井から三津といった航路をかつては利用したことがある。時刻表をめくってみると、フェリーの現状は超寂しいものになっていた。
 高知行きは全滅。大阪―松山―別府便はやたらと値上げしていて、とても利用する気になれない。しかも関西汽船とダイヤモンドフェリーというライバル同士が二社で一航路を担当している。徳島便はあるが、港から徳島駅への交通の便が問題だった。早朝にバス便がない。かつては小松島につけば、駅はすぐだったのに。柳井三津便は相変わらずの24時間ダイヤだが、その日のうちに柳井港まで到達できない。フェリーは諦めるか、と思って時刻表を眺めていると、神戸と高松を結ぶフェリーがあることに気がついた。夜行便もあり、しかも、料金1800円。嘘みたいな値段である。神戸側は三宮から歩いていける距離で、高松側は駅から遠いがフェリー到着後必ず無料連絡バスがあるとのこと。ジャンボフェリー、これしかない、と狂喜した。
 三宮に遅くとも23時くらいに到着すればいい。そこから逆算していくと、中央線で名古屋に行くのももったいない。まあ、名古屋観光でもすればいいのだが、年末でそんな気分じゃない。そこで、今まで何度も自動車から眺めたことはあるが乗ったことのなかった飯田線に乗ることにした。かつては全線を通して乗ると半日以上かかったものだが、現在はわりとスピードアップがされていた。飯田線は新快速の始発、豊橋に到着するというメリットもある。そこから新快速―各駅―新快速と乗り継げば、すぐに三宮。問題は中央線と飯田線の接続。飯田線はローカル線なので、頻繁に電車が出ているわけではない。一番都合がいいのは、朝の高尾駅発松本行き電車。上諏訪でばっちり乗り継げる。だがしかし、高尾駅発の電車に乗るためには、池袋始発の山手線に乗っても間に合わない。東京の道路地図をじっくり眺め、アパートから一番近い中央線の駅は荻窪駅だということがわかった。荻窪駅からなら、始発に乗らなくても高尾発の電車に間に合う。ただ、ぱっと見、距離が5キロはある。タクシーなんぞを使うのなら、そもそも18切符なんて買わない。そのぶん、新幹線に乗ったほうがマシってもんだ。徒歩。1時間強。明け方の寒い時間帯に大きな荷物を持って、1時間以上の歩き。已むを得まい、と諦め、歩くことにした。
 翌朝、高松。素直に帰ってもいいのだが、18切符としてはもったいない距離。高徳線で徳島を経由し、阿波池田から多度津に出て予讃線で帰る、という経路に決めた。せこいといえば、まあ、そうなんだけれども、長年四国に住んでいながら、まだ鳴門線に乗ったことがないので、この機会に乗ってやろう、と思ったのだ。牟岐線も南小松島以南は乗ったことないが、さすがに甲浦(途中から第三セクター)まで行くと、これまたその日のうちに帰れなくなる。ちょうど徳島本線も乗ったことがなかったので、今回のルートに決定した。
 そして、目的駅到着は夕方。楽勝である。心配はジャンボフェリー。安すぎて不安。もしかしたら廃船間近のボロボロの幽霊船かもしれない。カラオケ店なみに一人ワンドリンクみたいな制度があって、実はもっとお金を取られるのかもしれない。お金が払えないと、夜の瀬戸内海に放り出されるのかもしれない。いや、むしろ、外国に売り飛ばされるのかもしれない。もしかして、山椒太夫の話みたいになっちゃうのか? 悪い想像がどんどん膨らんだ。が、最悪、港から引き返して三宮で一晩過ごせばいいんだし、まあ、なるようになるだろ、と結局は楽観的に考えることにした。
 完璧とは到底言えないが、なんとなく計画ができあがったのが出発前日の夜11時。何があるかわからないので、午前3時30分にはアパートを出たい。そして、旅の準備は全くの手付かず。まだ晩飯も食べていない。どうやら徹夜で二日間の強行軍に出発しなければならないようだった。

(つづく、かも)

PageTop

ラレー・クラブスペシャルその後

 ニューマシン、ラレークラブスペシャルの走行距離が、やっと1000キロに達した。
 今のところノートラブル。パンクすらない。
 やや脆弱だなと感じているのはギア関係。たまにチェーンが空転する。最適なドライブレーンで使用していないからそうなっているのはわかる。前で常用しているのがアウターで、後ろは歯数の多いほうをだいたい使っている。見栄を張らずにインナーで常用すればいいのだが、インナーにすると今度は後ろは歯数の少ないほうを使わなければならず、根本的な解決にはならない。前に乗っていたエンペラーが前3枚で、アウターもインナーもほぼ使わなかったので、どうもしっくりきていないのだ。これがSORAの限界なのか、たまに乗るロードの105の場合はきついドライブレーンでも空転することはない。インナーとアウターをうまく使い分けられるようになれば、たぶん解決できるのだろうけど、アウターからインナーに落とすときは結構気を使う(インナーを飛び越す可能性がある)ので、明確に上り坂とか、向かい風に出会わない限りは、極力触らないようにしているのが現状。もっと信頼しろ、ってなもんなのだろうが、横をビュンビュン自動車が通り過ぎている状況では、どうしても慎重になってしまう。
 ブルックスの革サドルは見た目は結構なので気に入っているが、なんか、最近柔らかくなってきていて、ちょっと怖い。何のメンテナンスもしていないので、すぐに寿命がきてしまうのは自業自得なのだけど、それにしても、早過ぎないか? ネットでの評判ではみんな硬い硬いと言っているのだが、乗り方の問題なのか。雨にぬらしたこともないし、寿命を早めることは、メンテナンスをしていない以外、していないつもりなのだが。
 独特なドロップハンドルはまだ慣れない。ランドナーのハンドルに慣れすぎているというのもあるけれど、下ハンが地面に対して平行でないのが慣れないのだ。はっきり言って手首が疲れる。なので、今のところ、中ハンというか、ブレーキに手をかける位置しか使わない。うーん、でも、これはハンドルの角度を単に変えればいいだけのような気もする。クラブモデルってのがこういうハンドルのつけ方なら、それに慣れるべし、と考えてはいたのだけど、考え直すべきか。
 1000キロ走ったといっても、未だに1日の走行距離が100キロを超えていない。コンスタントには乗っているのだけど、一番遠いのが若洲や葛西臨海公園などの荒川河口というのは、さすがにお粗末過ぎる。寒いから、というのは理由にならない。年が明けるまでには江ノ島か、熊谷か、利根川あたりに行ってみよう。峠越えもしてみたいけど、季節的に凍結が怖いから、それはまた春が来てからに……。どんどん脚力が低下していくなぁ。

PageTop

寒さ対策

 一人暮らしだと、冬をどのように過ごすのか、多少悩む。アパートの部屋にはエアコンがあるので、それを使えばいいのだけど、そうすると一か月の電気料金が1万円くらいになる。自分一人が暖まればいいので、何かとエアコンは無駄が多い。
 一昨年はハロゲンヒーターを買った。電気料金は少しは安くなったが、耐久性に問題があって、一冬でダメになった。
 去年はエアコンと毛布で済ませた。電気代は前年よりやや高いくらいだった。毛布にくるまっていると暖かいのは確かだが、身動きがとれない。いろいろと怠惰になってしまうので、結局エアコンのスイッチを入れることが多かった。それに、毛布にくるまっていても、吐く息が白くなると、心情的に寒さがつのり、我慢できなくなることがあった。
 今年は電気膝掛けを導入した。今のところ、電気代は秋からほとんど変わっていない。結構暖かい。問題は、さて、これから更に寒くなってもこのままでいられるか。今週から寒くなるらしい。今までは序の口。寒くなればエアコンを使えばいいけど、本当に必要なときにうまく作動しなかったりする旧タイプのエアコンだから、ちょっと不安。

PageTop